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(洋画)『ローマの休日』~名作の紹介とあらすじ~

ジェラートが流行

ローマを表敬訪問中の王女が、過密スケジュールに嫌気がさし、自由を求めて冒険をするという斬新なストーリーです。
映画の中に出てくる、スペイン広場でジェラートを食べるというのが当時大流行しました。

映画の影響でスペイン広場周辺には、ジェラート屋が急増し、スペイン広場の階段でアイスを食べる人もふえましたが、ゴミなどの問題があり、現在では飲食禁止となっています。
ちなみにジェラート屋もその多くが姿を消しています。
古い映画ですが、オードリー・ヘップバーンの魅力は、時代や年齢を問わず多くの人が魅了され、今もなお人気のある映画のひとつとなっています。

登場人物

監督と制作は、ウィリアム・ワイラー。
アン王女にはオードリー・ヘップバーン、ジョー・ブラッドレーにはグレコリー・ペック。
ジョーの友人カメラマン役はエディ・アルバート、大使役にハーコート・ウィリアムズ、ヴィアルバーグ伯爵夫人役はマーガレット・ローリングスとなっています。

あらすじ

ヨーロッパ最古の王室継承者であるアン王女は、ヨーロッパ表敬訪問で各地を飛び回っていました。
過酷なスケジュールをこなしつつ、駐在大使主催の舞踏会に出席するためローマを訪れます。
しかし過密スケジュールと、用意されたスピーチにうんざりしてしまい、ヒステリーを起こします。

医者に鎮静剤を注射されますが、興奮しているためなかなか効きません。
そんな時アン王女は、宮殿を飛び出してしまいます。
ローマをあてもなくさまよいますが、鎮静剤が効いてきてベンチで横になってしまいます。
そこへアメリカ人新聞記者のジョーが偶然通りかかり、アン王女を発見します。

助けた女性がアン王女だと知らないジョーは、とりあえず自分の家に連れ帰り、休ませます。
翌朝まだ眠っている女性をそのままにして、ジョーは仕事に出かけますが、そこで初めて昨日助けた女性がアン王女である事に気づきます。

しかしアン王女にはまだ気づかないふりを続けます。
これには理由があり、新聞記者だったジョーは特大スクープのチャンスと考えたからです。
友人のカメラマンに、アン王女を撮影するよう依頼しますが、そうとは知らないアン王女は、今までに体験した事がない日常にどこかワクワクしていました。

やっと念願かない自由を手に入れたのだからと、すぐには宮殿に戻らずローマを満喫する事に決めます。
長い髪をショートにしてみたり、サンダルを買ったりして普通の女の子のように過ごします。
スペイン広場でジェラートを食べている時、偶然の再会を装ったジョーに声をかけられ、アン王女はもう少し街に滞在することにします。

その後2人は意気投合し、スペインの観光名所を巡りますが、やがてアン王女を探しに来た人たちに見つかってしまいます。
結局アン王女は宮殿に戻りますが、ジョーはアン王女の事を記事にしませんでした。

翌日宮殿で開かれた記者会見で、アン王女はジョーの友人から封筒に入った写真を受け取ります。
アン王女は記者会見で、ローマは永遠にわすられない街になる、と発言し笑顔を見せます。
しかし振り返ったアン王女の頬には一筋の涙が光っていたのです。
これも切ないラブストーリーです。

ゆたらい通信.com